カンジョー通帳

余裕のキャッチャー

【この記事の要約(5行)】マスクの奥で笑っているわたしの話。正面から受け止める立場の重さ。緑ににじむ世界の中で、視線だけは静かだった。守る側に立ったときの感覚。余裕は強さではなく、選択だった。マスクの内側わたしは、あの重たいマスクをつけると...
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アウトプット

【この記事の要約(5行)】・マイクを握る猫の横で、感情の顔が膨れ上がる。・背景は歪んだ緑の光で渦を巻いている。・笑いも怒りも混ざり合っている。・わたしはその中に立っている。・外に出すほど、内側が騒がしくなる。渦の中のステージライトは当たって...
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猫の授業

【この記事の要約(5行)】・教壇に立つのはスーツ姿の猫だった。・黒板はまだ何も書かれていない。・時計は授業の途中を示している。・わたしはその空白を見つめ続けた。・教わっているのは、内容よりも姿勢だった。白いチョークの先わたしの視線は、ずっと...
カンジョー通帳

【この記事の要約(5行)】水の形をした顔と向き合った日の記録。整いすぎた輪郭に、わたしは違和感を覚えた。笑っているのに、片目だけが冷えている。感情が透明になることの怖さ。揺れない水は、少しだけ不気味だと思った。乾いた顔あの日、わたしの机の端...
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交通安全ポスター

【この記事の要約(5行)】運転席から見た一瞬の景色を書いた。赤い文字の標語より、足元の距離が現実だった。ハンドルを握る手が、少しだけ強くなった。止まれるかどうかは、今この瞬間にかかっている。ポスターは壁ではなく、自分の中に貼るものだと思った...
カンジョー通帳

【この記事の要約(5行)】鋭い視線の虎を前にしたときの感覚を書いた。吠えてもいないのに、圧があった。一歩踏み出す姿勢に、迷いのなさを見た。その姿が、自分の甘さを浮き彫りにした。強さは声ではなく、動きに出るのだと思った。低い位置から来る圧目が...
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のっぺらぼうのビジネスマン

【この記事の要約(5行)】顔のないビジネスマンが、正面を向いて立っている。黒いスーツとネクタイは整い、姿勢も完璧。しかし、表情だけが存在しない。わたしはその無表情に、妙な安心を覚えた。そこにあるのは、空白という選択だった。何も書かれていない...
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にやけ顔の雪だるま

【この記事の要約(5行)】赤いマフラーを巻いた雪だるまが、妙ににやけている。青い帽子は少し傾き、目は細く、頬は赤い。両手の黄色い手袋が、不自然なほど大きい。その笑いが、祝福なのか嘲笑なのか迷う。わたしは、その曖昧さから目を離せなかった。固定...
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猫とラットレース

【この記事の要約(5行)】回し車の中で走る灰色のネズミ。その上から、身を低くして見つめる猫。背景は青一色で、逃げ場のない空気。エサと書かれた円盤がぶら下がる。わたしは、その構図に自分を重ねた。上から見ている側わたしは、ずっと走る側だと思って...
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3Dの猫

【この記事の要約(5行)】平面的な世界に、立体で存在している猫。光をまとった丸い身体が、不自然なくらい浮いている。その違和感に、わたしは少しだけ救われる。作り物のようでいて、妙に目が合う。現実とデータの境界について考えた記録。立体の違和感画...