シリーズ4(ファンタジー)

お知らせ

乗り物のカンジョー箱

カンジョー箱の奥に、運転席ができていた。でっさんは、中へ入った。壁には、これまで作った物語や画像が並んでいる。途中でやめた商売の記録も、まだ誰にも見せていない案もあった。座席の前には、大きな窓。その向こうで、雲がゆっくり流れていた。でっさん...
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未来のカンジョー箱

でっさんは、鉛筆を削っていた。鉛筆削りは、自分の顔だった。鉛筆を入れ、ハンドルを回す。「なんで、俺の頭で削るんだよ」そう言いながら、よく削れるので使っていた。テレビから、聞き覚えのある音楽が流れてくる。NHKの朝の体操だった。画面の中で、で...
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行き先を、予定に変える

でっさんは、映画を止めた。画面の中には、去年とよく似たメモを開く自分がいた。自分の仕事を作る。 海外で暮らす。 新しいことに挑戦する。願いは、まだそこにあった。 けれど、試した結果を書き足す場所は、空いていた。でっさんは、しばらく画面を見て...
シリーズ4(ファンタジー)

この結末は、選びたくない

1年後、でっさんは、去年とよく似たメモを開いていた。自分の仕事を作る。海外で暮らす。新しいことに挑戦する。言葉は、今も魅力的だった。読むと、少し気持ちが上がる。新しい案も浮かぶ。「今度は、これならいけるかもしれない」でっさんは、新しいページ...
お知らせ

明日が待ち遠しい映画

でっさんは、自分の人生を、ハッピーエンドの映画として捉えることにした。主人公は、自分だ。自分で仕事を作り、好きな場所で暮らす。新しいことを次々と試し、事業を育てていく。身体を大切にし、大切な人たちと笑って過ごす。その映画を思い浮かべると、少...
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色々と吐き出せるところ

でっさんは、白い画面に文字を置いた。《ここに、色々と吐き出していい》ばつが隣に座った。「まとまってなくても?」「うん」ばつは、文字を打ち始めた。《嫌だって言いたかった》《でも、言わなかった》《あとから、ずっと腹が立ってる》途中で止まり、また...
シリーズ4(ファンタジー)

まだ売れてないけど、乾杯してみる

「売れた日の話を作りたい」でっさんが言うと、 ほしいが椅子を寄せた。「いっぱい売れた日にしよう」「まず、一冊でもいい」机には、公開した物語と絵が並んでいた。これをまとめて、 いつか商品にしてみたい。でも、何をどう売るかは、まだ考え途中だった...
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「もっと良くしてから」の俺に会いに行く

「先に言っとくけど、壊さないでね」まるが、大きな扉の鍵を回した。山の斜面に埋もれた古い建物。 入口には「カンジョー博物館」とある。「何があるんだ?」「君の昔の気持ち」「勝手に集めたのか?」「そう。だから、入場料は取らない」でっさんが中へ入る...
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カンジョー箱がある世界、ない世界

ある男がいた。仕事をして、電車に乗って、家に帰る。腹が立つ日もあった。嬉しい日もあった。どうしようもなく迷う日もあった。「俺、このままでいいのかな」そんなことを考えながら眠り、また次の日が始まった。ある夜。男の目の前に、二つの扉が現れた。片...
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心の奥で、待っていた気持ち

朝、でっさんが起きると、ベッドの下に階段があった。昨日までは、なかったはずだ。下から、自分の声が聞こえた。「もう、どうでもいい」最近、よく口にしていた言葉だった。隣で、まるがメガネを直した。「見に行く?」「何がいるんだ?」「君が、置いてきた...