詩|「ていねいな一日」

作品集

気持ちよく目が覚めて
空気が静かに流れている朝

台所に立って
自分のために、美味しい朝ごはんをつくる

お気に入りの服に袖を通して
まだ少し眠たげな光を浴びる

おはよう、と言ってみる
誰かがそこにいても いなくても

仕事をして、時には迷って
考えて、笑って、なんやかんやで一日が過ぎて

夜にはまた、
気持ちよく眠れる布団に潜り込む

何も劇的なことなんて起きてないけど
こんな日が、
ほんとはいちばん幸せなんじゃないかと思う

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