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お知らせ

乗り物のカンジョー箱

カンジョー箱の奥に、運転席ができていた。でっさんは、中へ入った。壁には、これまで作った物語や画像が並んでいる。途中でやめた商売の記録も、まだ誰にも見せていない案もあった。座席の前には、大きな窓。その向こうで、雲がゆっくり流れていた。でっさん...
シリーズ4(ファンタジー)

未来のカンジョー箱

でっさんは、鉛筆を削っていた。鉛筆削りは、自分の顔だった。鉛筆を入れ、ハンドルを回す。「なんで、俺の頭で削るんだよ」そう言いながら、よく削れるので使っていた。テレビから、聞き覚えのある音楽が流れてくる。NHKの朝の体操だった。画面の中で、で...
シリーズ1(内面)

根を張る時間

でっさんは、鉢植えに水をやっていた。土の色が、ゆっくり濃くなる。昨日と比べて、何か変わっただろうか。葉を見ても、よく分からない。 けれど、少し前に撮った写真には、まだなかった葉が一枚あった。「いつの間に、出てたんだろう」でっさんは、水差しを...
シリーズ4(ファンタジー)

行き先を、予定に変える

でっさんは、映画を止めた。画面の中には、去年とよく似たメモを開く自分がいた。自分の仕事を作る。 海外で暮らす。 新しいことに挑戦する。願いは、まだそこにあった。 けれど、試した結果を書き足す場所は、空いていた。でっさんは、しばらく画面を見て...
シリーズ4(ファンタジー)

この結末は、選びたくない

1年後、でっさんは、去年とよく似たメモを開いていた。自分の仕事を作る。海外で暮らす。新しいことに挑戦する。言葉は、今も魅力的だった。読むと、少し気持ちが上がる。新しい案も浮かぶ。「今度は、これならいけるかもしれない」でっさんは、新しいページ...
お知らせ

明日が待ち遠しい映画

でっさんは、自分の人生を、ハッピーエンドの映画として捉えることにした。主人公は、自分だ。自分で仕事を作り、好きな場所で暮らす。新しいことを次々と試し、事業を育てていく。身体を大切にし、大切な人たちと笑って過ごす。その映画を思い浮かべると、少...
シリーズ1(内面)

まだ行っていない場所

でっさんは、やりたいことを書き出していた。海外に1か月住む。 東南アジアで生活してみる。 海外のジムへ行く。 英語で、片言でも会話する。知らない街のジム。受付で何を言えばいいのか、分からない。 どうにか料金を払っても、今度は器具の使い方が分...
お知らせ

数年ぶりに出勤前の一服

出勤前、でっさんはタバコを吸っていた。数年ぶりだった。ひと口吸って、煙を吐く。「……久しぶりだな」昨日は、自分の人生をハチャメチャに楽しみたいと思っていた。自分の仕事を持ちたい。作ったものを誰かに届けたい。彼女との暮らしも楽しみたい。やりた...
シリーズ1(内面)

準備の部屋

目が覚めたとき、でっさんは、まだ布団の中にいた。自分の仕事を持ちたい。そう言って、どれくらい経っただろう。「起業したいって言ってるだけじゃないか」やる気になった日は、あれもこれもできる気がする。けれど、翌日には違うことが気になる。分からない...
シリーズ2(外界)

あの道を選んでいたら

でっさんは、古い地図を見ていた。以前、進もうか迷った道に、丸がついている。「あっちを選んでいれば、今ごろ違ったのかな」自分で選んだ今の道は、思ったより歩きにくかった。 進んでいるつもりでも、同じ場所を回っている気がする。隣から、かなしが地図...