【この記事の要約(5行)】
平面的な世界に、立体で存在している猫。
光をまとった丸い身体が、不自然なくらい浮いている。
その違和感に、わたしは少しだけ救われる。
作り物のようでいて、妙に目が合う。
現実とデータの境界について考えた記録。
立体の違和感
画面の中にいるのに、やけに存在感がある。
黄色くて、つるっとしていて、毛並みというよりプラスチックの光沢みたいな質感。
頬は丸く膨らみ、鼻は小さなオレンジ色の球体。
青い目が、まっすぐこちらを見ている。
身体は横たわっているのに、影の落ち方が妙に均一で、どこにも重力の気配がない。
ふわふわではなく、むしろ風船のような張りつめた丸さ。
それなのに、目だけはやけに生々しい。
データの中の温度
3Dという言葉がつくと、途端に命から距離が生まれる気がする。
立体で再現された存在。
でもこの猫は、冷たいはずなのに、どこかぬるい。
画面の黒い余白の中で、黄色がぼんやり発光している。
触れられないのに、触れたら弾き返されそうな弾力。
撫でたらキュッと音がしそうな頬。
わたしはその質感を想像して、少し笑ってしまった。
作られた存在の正直さ
本物の猫なら、目はもっと揺れる。
呼吸もあるし、瞬きもする。
この猫は瞬きをしない。
ずっと同じ角度で、同じ丸さで、同じ明るさでそこにいる。
完璧に固定された姿勢。
でも、その固定された感じが妙に正直だ。
揺れないからこそ、嘘がない。
わたしは最近、揺れすぎていた。
考えがぶれて、形が定まらなくて、何度も作り直して。
この3Dの猫は、未完成のまま堂々としている。
毛の一本もないのに、これでいいと言っているように見える。
完成度より、存在していること。
それだけでいいのかもしれないと、少しだけ思った。
この文章は、あくまで私の主観による文章です。
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制作ログ・背景メモ
【想定シリーズ】
シリーズ1:内面
【事業軸タグ】
世界観構築
【状態タグ】
試行錯誤
【感情タグ】
違和感/手応え
【感情クラスタ】
C06|芽と手応え(小さいが確かな前進)
【クラスタ判定理由】
未完成でも存在していいという感覚が芽生えているため。
――設計メモ――
【この記事から派生できる行動】
未完成のまま一つ公開する。
【将来の収益導線タイプ】
世界観強化型
【将来の視点メモ】
3D=立体=事業の多層化の比喩に発展可能。
【事業資産レベル】
L3 商品化可能
夕暮れの工場跡地、錆びた鉄骨の間を冷たい風が抜ける。
薄紫の空の下、金色ではなく淡いミントグリーンの大きな猫型バルーンが、地面すれすれに横たわっている。
視点は斜め上空からの俯瞰、主役は猫ではなく、その足元に立つ小さな子どもの影。
バルーンの表面はマットで光を吸い込み、ところどころに擦れた跡。
遠くで赤い回転灯がぼんやり滲み、夜が始まる直前の冷たい空気。
子どもがそっと手を伸ばしかけている瞬間。
油彩タッチ、低彩度、青緑が支配色、温度感はひんやり。
何かが動き出す直前の静かな緊張感。
文字なし。


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