猫とラットレース

カンジョー通帳

【この記事の要約(5行)】
回し車の中で走る灰色のネズミ。
その上から、身を低くして見つめる猫。
背景は青一色で、逃げ場のない空気。
エサと書かれた円盤がぶら下がる。
わたしは、その構図に自分を重ねた。

上から見ている側

わたしは、ずっと走る側だと思っていた。

でもこの絵では、猫は回し車の外にいる。
しかも上から、身を乗り出すように覗き込んでいる。

オレンジ色の毛はふわっと膨らみ、白い胸元が光を受けている。
黄緑の目は細く、舌が少しだけ見えている。

余裕のある高さ。

青い背景は何もないのに、やけに広い。
逃げ場がないのは、走っているネズミのほうだ。

回り続ける装置

回し車は木製の台に固定されている。
きっちりと組まれた三角の支え。

中では灰色のネズミが必死に足を動かしている。
汗の粒のような点が描かれ、顔は前に突き出ている。

車の内側には「エサ」と書かれた丸い板がぶら下がっている。
届きそうで届かない距離。

走れば走るほど、近づく気がする。
でも位置は変わらない。

その構造が、あまりにも正直だ。

見ているだけの安全地帯

猫はまだ手を出していない。

爪も立てていないし、飛びかかってもいない。
ただ、見ている。

それが一番冷たい。

わたしの中にも、この猫がいる気がする。
走る自分を、どこか高い位置から眺めている。

頑張れとも言わないし、やめろとも言わない。
ただ、効率よく動いているかを測っている。

青い背景の広さは、可能性ではなく無機質な空白だ。
その空白の中で、装置だけが回っている。

猫は飛び込めば一瞬で終わらせられるのに、あえてそうしない。
ラットレースは、終わらせるより続けさせたほうが面白いのかもしれない。

わたしは、どちらの立場にいるのか。
その問いだけが、静かに残った。

この文章は、あくまで私の主観による文章です。

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制作ログ・背景メモ

【想定シリーズ】
シリーズ2:外界

【事業軸タグ】
継続設計

【状態タグ】
迷い

【感情タグ】
焦燥/冷静

【感情クラスタ】
C01|迷いの霧(方向が定まらず視界がぼやける感覚)

【クラスタ判定理由】
走る側と見る側の立場が定まらず揺れているため。

――設計メモ――

【この記事から派生できる行動】
自分が今どの装置の中にいるかを書き出す。

【将来の収益導線タイプ】
記事蓄積型

【将来の視点メモ】
ラットレース構造を事業設計の比喩に拡張できる。

【事業資産レベル】
L3 商品化可能

夜明け前の高架下、薄暗いコンクリート空間。  
主役は巨大な回し車ではなく、その横でしゃがみ込む若い女性。  
視点は地面すれすれのローアングル、奥行きのある構図で左奥に錆びた金網。  
回し車は金属製で赤錆び、ゆっくり止まりかけている。  
女性の手が車輪に触れる直前、息が白く広がる冬の冷気。  
色支配は灰青と鈍い赤、全体に低彩度。  
水彩と鉛筆スケッチ風の混合タッチ。  
空間に静かな緊張が漂い、何かを止めるか動かすかの境目の瞬間。  
文字なし。

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