迷い

シリーズ1(内面)

『はじまりのスケッチ』
第7話|始める前に

まるは、未完成のまま残った。それでも、カンジョー箱について考えることは続けた。自分の中にあるものは、理想だけではない。影。考える力。願い。拒む気持ち。喜び。怒り。悲しみ。楽しさ。私は、それぞれに名前を付けていった。まる。ばつ。かんが。ほしい...
シリーズ1(内面)

『はじまりのスケッチ』
第6話|まず、箱を作った

実家を出てから、毎月の生活費を自分で支払うようになった。大きな資金を使わないこと。在庫を抱えないこと。維持費を抑えながら続けられること。そんなことを考えながら、新しい方法を探していた。もう一度、何かを作りたい気持ちも残っていた。約一年半前、...
シリーズ0(番外編)

ばつの顔が、まだ決まらない

でっさんは、スマホに並んだ黒猫の絵を見ていた。ジャケットを着たばつ。 シャツを着たばつ。 笑っているばつ。 黙って睨んでいるばつ。「どれも、少し違う」まるが隣からのぞいた。「少しずつ変えてたんだろ?」「うん。でも、結局、似た顔になる」画面の...
カンジョー通帳

シリーズ7|積み上げたいと思った―積み上げる未来を選んだ物語―|第1話|積み上げたいと思った

この記事の要約 事業や働き方の選択肢を考え続けていた。 可能性を広げる一方で、実際には形になっていない感覚があった。 収益や成功よりも、積み上がっていない未来への違和感が強くなった。 大きな成果ではなく、小さな積み上げを残したいと思った。 ...
カンジョー通帳

シリーズ7|飛ぶ前の人―飛べない時間にも居場所がある ―|第2話|準備中

カンジョー通帳

シリーズ1|ちゃんとしようとすると苦しかった|第4話|やった気になっていた

この記事の要約夜の部屋で、転職情報を何時間も見続けていた。調べている間だけは「動いている感じ」がしていた。身体はずっと重く、疲れだけが残っていた。「動こうとしている状態」が目的になっていたことへ気づいた。何も進んでいない感覚だけが、部屋に残...
カンジョー通帳

シリーズ1|ちゃんとしようとすると苦しかった|第3話|履歴書の顔

この記事の要約夜の部屋で、履歴書の志望動機を書いていた。正しい言葉は並ぶのに、身体だけが重くなっていった。履歴書の文章に、自分の感覚が入っていないことへ気づいた。やりたい訳ではないまま進もうとしていた。画面は閉じたが、保存だけは消せなかった...
カンジョー通帳

シリーズ1|ちゃんとしようとすると苦しかった|第2話|経験者歓迎しか押せない

この記事の要約夜の部屋で、知っている仕事の求人ばかり見ていた。未経験歓迎を開こうとすると、身体が止まった。戻りたくない感覚と、変わる怖さが同時に残っていた。知っている空気へ戻ると少し安心した。安心と息苦しさが同時に身体へ残っていた。物語夜だ...
カンジョー通帳

シリーズ1|ちゃんとしようとすると苦しかった|第1話|誰にも見られてないのに

この記事の要約夜の部屋で、求人サイトや面接動画を見続けていた。情報は見ているのに、身体だけが止まっていた。「このままじゃ駄目だ」という声が頭から離れなかった。昔やっていた仕事へ戻ることにも重さを感じていた。何かを変えたいのに、どこへ向かいた...
カンジョー通帳

シリーズ7|カンジョー箱誕生編 第9話|判断も残っていた

この記事の要約ChatGPTとの過去ログを何度も見返していた感情だけでなく、自分の判断や行動も残っていることに気づいた壁打ちの繰り返しが、人生のログのようになっていたカンジョー通帳は感情ログから人生ログへ変わり始めていたまだ途中のまま、自分...