猫の授業

カンジョー通帳

【この記事の要約(5行)】
・教壇に立つのはスーツ姿の猫だった。
・黒板はまだ何も書かれていない。
・時計は授業の途中を示している。
・わたしはその空白を見つめ続けた。
・教わっているのは、内容よりも姿勢だった。


白いチョークの先

わたしの視線は、ずっとあの白いチョークの先にあった。

黒板は広くて深い緑色で、まだ何も書かれていない。
なのに、猫の先生は自信満々に腕を伸ばしている。

ネイビーのスーツに黄色いネクタイ。
青いレンズの眼鏡越しの目は細く、口元はどこか得意げだ。

左手には開いた緑色の本。
右手は、まるで見えない何かを指し示している。

あの空白に、もう答えがあるとでも言うように。

何もない黒板

教室の空気は静かだった。

木の床はあたたかい色をしているのに、黒板の前だけが少し冷えて見える。
時計は中途半端な時間を刻んでいて、授業が始まったのか終わるのかも曖昧だ。

前の席の子は振り向いて笑っている。
後ろの子は少しうつむいている。

それぞれ違う方向を見ているのに、猫の先生だけは一点を指している。
空白の中央より少し右上。

そこには、本当に何もない。

教えられていること

わたしは途中で気づいた。

この授業は、知識を増やすためのものじゃない。
何もない場所を、堂々と指せるかどうかの練習だ。

黒板に書いてから語るのではなく、
まず指す。

空白に意味があると信じて、先に立つ。

あの黄色いネクタイの強い色は、
自信というより覚悟の色なんだと思う。

本を持ちながらも、答えをそこに書かない。
自分で書け、とも言わない。

ただ、そこを見ろと、黙って示す。

わたしはまだ、何も指せない。
だから視線だけは、あのチョークの先から離さなかった。


この文章は、あくまで私の主観による文章です。

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制作ログ・背景メモ

【想定シリーズ】
シリーズ1:内面

【事業軸タグ】
世界観構築

【状態タグ】
試行錯誤

【感情タグ】
迷い/決意

【感情クラスタ】
C03|踏み出し前夜(覚悟が固まりかけている緊張)

【クラスタ判定理由】
空白を前にしながらも視線を外さない状態だから。

――設計メモ――

【この記事から派生できる行動】
自分の「まだ書いていない黒板」を一つ決めてみる。

【将来の収益導線タイプ】
世界観強化型

【将来の視点メモ】
“空白を指すキャラ”はシリーズ横断で使える。

【事業資産レベル】
L3 商品化可能

夕暮れの教室の隅からの斜め視点、オレンジ色に染まる窓光、黒板の前に立つのは人間の少女教師でチョークを握る瞬間、黒板にはまだ何も書かれていない、机の上には散らばった消しゴムと閉じた本、床に伸びる長い影、空気は少し冷たい、色支配は橙と深緑、手描き水彩風、動きはチョークが触れる直前の静止、何かが始まる直前の緊張感、文字は一切なし 

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