「桃太郎」のキビ団子なんかで命懸けの鬼退治になんか行きたくないキジ

カンジョー通帳

【この記事の要約(5行)】
・わたしは鬼退治に誘われているキジ。
・黄色い翼を広げても、覚悟は広がらない。
・緑の胴体に書かれた名前が重たい。
・怒り顔の裏にあるのは迷い。
・キビ団子一つで命は賭けられない。

断れない顔をしているだけ

わたしは今、怒っている顔をしている。

眉はこれでもかというほど吊り上がり、こめかみに赤い怒りマークまで浮かんでいる。

だけど本当は、怒っているわけじゃない。

ただ、どう考えても割に合わないと思っているだけだ。

黄色い翼を左右に大きく広げているが、これは威嚇でも気合いでもない。

バランスを取っているだけだ。

紫がかった煙のような背景の中で、足が少しだけ前に出ている。

進んでいるように見えるかもしれないが、実際は踏みとどまっている。

緑の胴体に書かれた「キジ」

胸のど真ん中に、はっきりと「キジ」と書かれている。

まるで役割を刻印されたみたいだ。

名乗る前に、もう名乗らされている。

黄色とオレンジに塗り分けられた顔は、半分ずつ違う温度を持っている。

片側は熱い。

もう片側は冷めている。

その間で、わたしの白い顔面が少しだけ青ざめている。

キビ団子一つで忠誠を誓うほど、単純ではない。

命懸けの鬼退治に、甘い団子の報酬は軽すぎる。

それでも足は完全には引いていない。

だから厄介だ。

本気で嫌なら飛び去ればいい。

でも飛ばない。

飛ばない理由を、まだ言語化できない。

怒っている顔は、その誤魔化しだ。

わたしは今、参加も拒否もしていない。

紫の煙の中で、黄色い翼を広げたまま立ち尽くしている。

覚悟よりも、損得よりも、もっと別の何かを測っている途中だ。

この文章は、あくまで私の主観による文章です。

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制作ログ・背景メモ

【想定シリーズ】
シリーズ4:ファンタジー

【事業軸タグ】
世界観構築

【状態タグ】
迷い

【感情タグ】
葛藤/不信

【感情クラスタ】
C01|迷いの霧(方向が定まらず視界がぼやける感覚)

【クラスタ判定理由】
参加と拒否の間で立ち尽くしている状態のため。

――設計メモ――

【この記事から派生できる行動】
役割を引き受ける前の葛藤を別キャラ視点でも書く。

【将来の収益導線タイプ】
世界観強化型

【将来の視点メモ】
桃太郎側の視点と対比させることで立体化できる。

【事業資産レベル】
L3 商品化可能

夜明け前の海辺、青白い月光に照らされた濡れた岩場に、細身の赤い鳥が横向きに立っている。背後では遠くに揺れるたいまつの火がぼんやりと滲み、空は群青から薄桃色へと変わり始めている。鳥は翼を半分だけ開き、今にも飛び立つか、それとも背を向けるか迷っている姿勢。画風はやや写実的な水彩タッチ、冷たい空気感、低い視点から見上げる構図、全体は寒色支配だが鳥の羽先だけがかすかに橙色に光っている。何かが始まる直前の緊張が漂う情景。  

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