でっさんは、スマホに残っていた昔のメモを開いた。
ブログ更新の作戦。 曜日ごとの予定。 画像の整理。 記事のテンプレート。
「ずいぶん、決めてたんだな」
かんがが、隣からのぞいた。
「今も、この通りにやってる?」
「いや。今は、考えたこととか昔のメモを、ChatGPTに渡してる」
「それで?」
「カンジョー箱の物語にしてもらう。読んで、違うところを直してる」

かんがは、メモに書かれた曜日を指した。
月曜は、話を考える。 火曜は、記事に入れる。 木曜には、公開する。
「この予定表も使う?」
「今は、そこまで決めなくていいかな」
でっさんは、画面を見ながら言った。
「その日に、別のことを書きたくなるかもしれないし」
たのしが口を挟んだ。
「メモを探してる途中で、面白いやつが見つかることもあるぞ」
「そう。それも拾いたい」
かんがは、曜日の並んだところから指を離した。

でっさんは、昔のメモをChatGPTに渡した。
物語が返ってきた。
みんなで予定を決めて、順番に作業して、記事を公開する話だった。
でっさんは、読んでいる途中で止まった。
「ちょっと違うな」
ばつが聞いた。
「何が?」
「今の俺は、こんなにきっちり進めてない」
「じゃあ、そう伝えろよ」
でっさんは、修正を書き込んだ。
ガチガチに決めすぎない。 今は、考えや昔のメモから、物語を作っている。

かんがが聞いた。
「このメモで、今も使いたいところは?」
でっさんは、もう一度読み直した。
「前に作ったものを、また使いたいってところ」
「画像とか?」
「画像も、考えたことも。忘れたままにするのは、もったいない」
「全部、使う?」
「いや。今、気になるものだけ」
でっさんは、その部分に印をつけた。
昔は、更新をうまく進めるために書いた。
今日は、そのメモを読んで、今の作り方を考えていた。

書き直された物語が返ってきた。
でっさんは、上から読んだ。
「こっちのほうが近い」
でも、一か所、引っかかった。
「この会話、どういう意味だろう」
でっさんは、その部分を選んで聞いた。
説明を読んでも、残したいとは思わなかった。
「ここは、なくていいな」
消して、前後を読んだ。
話が短くなった。 さっきより、すっとつながった。
かんがも画面をのぞいた。
「もう一度、最初から読んでみる?」
「うん」

でっさんは、出来上がった物語を保存した。
昔のメモに書いた作戦は、そのまま使わなかった。
でも、今の作り方を考えるきっかけになった。
「予定表には、ならなかったな」
かんがが言った。
「うん。でも、一話になった」
でっさんは、昔のメモと物語を並べて見た。



コメント