2026-09

シリーズ1(内面)

でっさんと、遠くの笑い声

仕事から帰ったでっさんは、靴も脱がずに床へ座った。大きな失敗をしたわけではない。ただ、身体の電池がほとんど残っていなかった。机では、かんがが新しい予定を整理していた。「進む方向は、だいぶ見えてきました」まるが紙に丸をつける。ばつは壁にもたれ...
シリーズ6(身体と習慣)

でっさんと、選ばなかった未来

でっさんは、机の上に何枚もの地図を広げていた。新しい道。人の多い道。安定している道。何かを学べる道。どれも、入口だけは明るく描かれていた。「こっちなら、新しい毎日が始まるかもしれない」ほしいが、地図の上を跳ねた。「こっちは? こっちも面白そ...
シリーズ7(事業構築ログ)

まるが、まだ決まらない

作者は、まるを描いていた。最初は、何も着ていない猫だった。丸くて、素朴で、悪くない。けれど、少し物足りなく見えた。次に、筆のようなしっぽをつけた。カンジョー通帳らしくなった気がした。でも今度は、絵を描く猫に見えすぎた。作業着を着せてみた。自...
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今日は、ここで止める

でっさんは最近、ひとりで声を出すことが増えた。朝、重い身体を起こしながら、「眠いね」長い一日を終えて帰ってくると、「疲れたね」何もしたくなくなった夜には、「もう、いいよ」声に出すのは、いつもでっさんだった。返事をするのも、でっさんだった。け...
お知らせ

いらなと、まだ終わっていないでっさん

でっさんは、毎朝まだ暗いうちに家を出た。働いて、電車に揺られ、家へ帰る。生きてはいける。でも、ときどき胸の奥から声がした。「このままで、終わるのか」でっさんは、いらなの前に荷物を広げた。安定した仕事。起業したい気持ち。若くない自分。疲れた身...
お知らせ

急がない。でも、続ける

久しぶりに、でっさんはカンジョー箱を開いた。箱の中には、物語や登場人物、作りたかったものが、たくさん入っていた。どれも一生懸命に考えたものだった。それなのに、今見ると分からなくなった。「作っているときは頑張ってた。でも、これは何なんだろう」...