シリーズ1|ちゃんとしようとすると苦しかった|第2話|経験者歓迎しか押せない

カンジョー通帳

この記事の要約

  • 夜の部屋で、知っている仕事の求人ばかり見ていた。
  • 未経験歓迎を開こうとすると、身体が止まった。
  • 戻りたくない感覚と、変わる怖さが同時に残っていた。
  • 知っている空気へ戻ると少し安心した。
  • 安心と息苦しさが同時に身体へ残っていた。

物語

夜だった。

部屋の空気は重かった。

わたしは、スマホを持ったまま動けなくなっていた。

求人サイト。

検索欄には、昔やっていた仕事の名前ばかり並んでいた。

何回も見た職種。

何回も見た求人。

仕事内容も、流れも、大体分かる。

だから、安心だった。

でも。

画面を見ているだけで、胸の奥が少し冷えていく。

スクロールする。

経験者歓迎。

即戦力募集。

資格保有者優遇。

また止まる。

指が動かない。

本当は、少し分かっていた。

もう戻りたくない。

あの空気。

あの疲れ方。

毎日同じ顔で帰る感じ。

身体が重くなる感覚。

全部、少し苦しかった。

でも、未経験を押すのは怖かった。

知らない仕事。

知らない人。

知らない空気。

出来なかったらどうする。

浮いたらどうする。

失敗したらどうする。

頭の中で、ずっと考えていた。

選択肢は増えているはずだった。

でも。

増えれば増えるほど、身体が固まっていく。

スマホを置く。

深く息を吸おうとする。

うまく入らない。

その時だった。

かなしが、部屋の隅へ座っていた。

静かだった。

責める感じはなかった。

ただ、疲れているみたいな顔をしていた。

わたしは、何となく目を逸らす。

見たくなかった。

でも、視界から消えなかった。

かなしが、小さく言う。

「怖いよな」

わたしは黙ったままだった。

本当は、未経験が怖いだけじゃなかった。

もし新しい場所へ行って。

もし変われなくて。

もしまた苦しくなったら。

その時、自分には何も残らない気がしていた。

だから、戻れる場所ばかり探していた。

昔やっていた仕事。

知っている空気。

失敗しにくい道。

でも。

身体だけは、そこへ戻りたがっていなかった。

また求人を見る。

未経験歓迎。

その文字を開こうとして、止まる。

経験者歓迎。

そっちを開く。

少し安心する。

でも同時に、少し息苦しくなる。

ばつが、後ろで笑った。

「ほらな」

「結局、怖ぇんだよ」

胸の奥が重くなる。

その言葉を否定できなかった。

スマホの光だけが、暗い部屋を照らしていた。

気づけば、また同じ求人を見ていた。

戻りたくない。

でも、変わるのも怖い。

その間で、身体だけが静かに止まっていた。

※この文章は、あくまで私の主観による文章です。


🧭 判断ログ

判断:経験者歓迎の求人ばかり開いていた
場面:夜の部屋で求人サイトを見ていた時間
やり方:未経験歓迎を開こうとして止まり、知っている職種の求人へ戻った
変化:戻りたくない感覚と、変わる怖さが同時にあることへ気づいた


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シリーズ1内面

主役キャラ:かなし

資産構築,世界観構築,試行錯誤,迷い,葛藤,C01迷いの霧,かなし,ばつ,でっさん,L3商品化可能,束ね商品型,回収B_90日以内に束ね候補,通帳アーク_対峙

💰 収益設計

収益導線タイプ:束ね商品型

理由:戻りたい感覚と変わる怖さの揺れは、就職・転職・人生停滞テーマとして複数記事へ展開しやすいから。

商品化方法:PDFまとめ、note連載、音声記録

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