カンジョー箱と、昔のメモの続き

シリーズ7(事業構築ログ)

でっさんは、スマホに残っていた昔のメモを開いた。
ブログ更新の作戦。 曜日ごとの予定。 画像の整理。 記事のテンプレート。
「ずいぶん、決めてたんだな」
かんがが、隣からのぞいた。
「今も、この通りにやってる?」
「いや。今は、考えたこととか昔のメモを、ChatGPTに渡してる」
「それで?」
「カンジョー箱の物語にしてもらう。読んで、違うところを直してる」


かんがは、メモに書かれた曜日を指した。
月曜は、話を考える。 火曜は、記事に入れる。 木曜には、公開する。
「この予定表も使う?」
「今は、そこまで決めなくていいかな」
でっさんは、画面を見ながら言った。
「その日に、別のことを書きたくなるかもしれないし」
たのしが口を挟んだ。
「メモを探してる途中で、面白いやつが見つかることもあるぞ」
「そう。それも拾いたい」
かんがは、曜日の並んだところから指を離した。


でっさんは、昔のメモをChatGPTに渡した。
物語が返ってきた。
みんなで予定を決めて、順番に作業して、記事を公開する話だった。
でっさんは、読んでいる途中で止まった。
「ちょっと違うな」
ばつが聞いた。
「何が?」
「今の俺は、こんなにきっちり進めてない」
「じゃあ、そう伝えろよ」
でっさんは、修正を書き込んだ。
ガチガチに決めすぎない。 今は、考えや昔のメモから、物語を作っている。


かんがが聞いた。
「このメモで、今も使いたいところは?」
でっさんは、もう一度読み直した。
「前に作ったものを、また使いたいってところ」
「画像とか?」
「画像も、考えたことも。忘れたままにするのは、もったいない」
「全部、使う?」
「いや。今、気になるものだけ」
でっさんは、その部分に印をつけた。
昔は、更新をうまく進めるために書いた。
今日は、そのメモを読んで、今の作り方を考えていた。


書き直された物語が返ってきた。
でっさんは、上から読んだ。
「こっちのほうが近い」
でも、一か所、引っかかった。
「この会話、どういう意味だろう」
でっさんは、その部分を選んで聞いた。
説明を読んでも、残したいとは思わなかった。
「ここは、なくていいな」
消して、前後を読んだ。
話が短くなった。 さっきより、すっとつながった。
かんがも画面をのぞいた。
「もう一度、最初から読んでみる?」
「うん」


でっさんは、出来上がった物語を保存した。
昔のメモに書いた作戦は、そのまま使わなかった。
でも、今の作り方を考えるきっかけになった。
「予定表には、ならなかったな」
かんがが言った。
「うん。でも、一話になった」
でっさんは、昔のメモと物語を並べて見た。

コメント