目いっぱい働いて貯めたお金を元手に、私は欧米輸入転売を始めた。
海外から商品を仕入れ、販売する。
売れれば、画面に数字が表示される。
創作とは違い、結果がすぐに分かる。
同じ方法を繰り返せば、また売れるかもしれない。
そこに、即効性と再現性を感じていた。
しかし、仕入れた商品が、その月のうちにすべて売れるわけではない。
売れていない商品が残っていても、次の月には別の商品を仕入れる。
仕入れに使ったお金が戻る前に、また次の仕入れ代が必要になる。
売上はあった。
けれど、仕入れや手数料などを差し引いて確認すると、最終的な結果は赤字だった。
私は一度、欧米輸入転売から離れた。
それでも、やり方を変えれば、次はうまくいくかもしれないと思った。
二度目の挑戦をするため、私は再び仕事を増やした。
休みをほとんど取らずに働き、お金を貯めた。
毎日働いていたが、不思議と嫌な気分ではなかった。
もう一度挑戦する。
その目標へ近づいていると思うと、働くことが楽しかった。
必要なお金が貯まると、今度は有料のコンサルタントへ申し込んだ。
一度目とは違うやり方で、欧米輸入転売へ挑戦した。
それでも、仕入れにはまとまった資金が必要だった。
売れていない商品があっても、次の商品を仕入れる。
売上だけでは見えない負担が、少しずつ大きくなっていった。
二度目の挑戦も、最終的には赤字だった。
その後、私は実家を出た。
家賃や生活費を、毎月自分で支払うようになった。
大きな資金を使わないこと。
在庫を抱えずにできること。
固定費を抑えながら続けられること。
私は、別の方法を探し始めた。
それでも、心のどこかには、もう一度何かを作りたい気持ちが残っていた。


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