かなし

お知らせ

今日は、ここで止める

でっさんは最近、ひとりで声を出すことが増えた。朝、重い身体を起こしながら、「眠いね」長い一日を終えて帰ってくると、「疲れたね」何もしたくなくなった夜には、「もう、いいよ」声に出すのは、いつもでっさんだった。返事をするのも、でっさんだった。け...
カンジョー通帳

シリーズ7|積み上げたいと思った―積み上げる未来を選んだ物語―|第6話|動かない日

この記事の要約やることは分かっていたが、その日は手が動かなかった。公開直前の記事も完成させられず、公開を見送った。未来との距離を考えるほど、作業を始める前から疲れていた。未来を見るのをやめ、昨日まで積み上げたものを見返した。進まない日も積み...
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シリーズ7|飛ぶ前の人― 飛べない時間にも居場所がある ―|第5話|高すぎる

この記事の要約かなしは飛び台への恐怖が本当なのか、自分で確かめることにした。誰もいない早朝、一人で飛び台の先端まで登った。高さを目の前にすると、飛ぶより先に「落ちる」という感覚が強く残った。飛ばずに降りたあと、まると静かな時間を過ごした。飛...
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シリーズ7|波のある街|第9話|気づけば何週間も

この記事の要約工事を止めてから、何週間もの時間が過ぎた。街は少しずつ季節の中で姿を変えていたが、工事は再開しなかった。ある日、街の前で立ち止まる人の姿を見かけた。街は止まっていても、忘れられた場所ではなかった。門は開かなかったが、街は静かに...
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シリーズ7|波のある街|第8話|看板を見たくない日

この記事の要約街の入口で、看板の前に立ち止まった。看板を壊さず、古い布で静かに覆った。街も工事も残したまま、名前だけを見ない一日を選んだ。門は開けず、そのまま街の外れまで歩いた。見えなくしたのは街ではなく、自分が向き合う名前だった。🧭 判断...
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シリーズ7|波のある街|第6話|今日はやらない

この記事の要約工事現場まで行ったが、自分で休工を選んだ。門を開けず、一日を静かに過ごした。「本日休工」の札を掛けて、その日の作業を終えた。工事は進まなかったが、積み重ねてきた街は残っていた。休むことも一つの判断として記録に残した。🧭 判断ロ...
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シリーズ7|波のある街|第1話|昨日は進んだのに

この記事の要約昨日は工事が進み、柱も一本立っていた。今日も同じように進むと思っていた。体は動くのに、一個目のレンガが持ち上がらなかった。街には昨日まで積み上げた仕事が残っていた。何も進まなかった日でも、昨日の工事は消えていなかった。物語朝、...
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シリーズ1|ちゃんとしようとすると苦しかった|第8話|止めてもよくなった

この記事の要約家族と話したあと、就職活動を一回止めることになった。疲れていることや動けないことを少しだけ言葉にした。情けなさや焦りは残ったままだった。帰り道で、自分が少しホッとしていることに気づいた。何も解決していないまま、呼吸だけが少し楽...
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シリーズ1|ちゃんとしようとすると苦しかった|第7話|アクセルとブレーキ

この記事の要約夜の部屋で、求人サイトと面接対策動画を見続けていた。進まなきゃと思う一方で、前の働き方へ戻る感覚が苦しかった。応募ボタンを押せず、身体だけが止まっていた。「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる」という言葉を思い出した。動けなか...
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シリーズ1|ちゃんとしようとすると苦しかった|第2話|経験者歓迎しか押せない

この記事の要約夜の部屋で、知っている仕事の求人ばかり見ていた。未経験歓迎を開こうとすると、身体が止まった。戻りたくない感覚と、変わる怖さが同時に残っていた。知っている空気へ戻ると少し安心した。安心と息苦しさが同時に身体へ残っていた。物語夜だ...