この記事の要約
- 未調査区域への再調査が正式に決まった。
- 見つけることと到達することは別だと認識されていた。
- まると職人たちは目的地までの途中工程を図面に描いた。
- 小さな中継地点が橋のように配置された。
- 未調査区域は少しずつ近づける場所として見え始めた。
🧭 判断ログ
判断:未調査区域までの途中工程を設計する
場面:再調査会議で橋を架ける職人たちが図面を広げた場面
やり方:目的地までを一直線にせず、見学・体験・練習などの中継地点を設定した
変化:未調査区域が到達不能な場所ではなく、途中を渡りながら近づける場所として認識され始めた
物語
未調査区域への再調査が正式に決まった日の朝、でっさんは会議室に集まっていた。
壁には例の都市地図が貼られている。
道が消えた場所。
その先の空白地帯。
そして未調査区域。
何度も見た地図だった。
だが状況は変わっていない。
場所は分かる。
しかし辿り着けない。
会議室ではその話が続いていた。
でっさんは資料を見ながら話を聞いていた。
ほしいは椅子を前後に揺らしている。
行けばいいじゃないか。
そう考えていた。
ばつはすぐに否定した。
行けないから問題なんだ。
会議室は静かになった。
それは全員が分かっていた。
未調査区域の存在は確認されている。
見えない扉も見つかった。
選択肢資料館も。
物語先行地区も。
もしも保管庫も。
だが見つけることと到達することは別だった。
その時、会議室の扉が開いた。
まるが入ってくる。
後ろには数人の職人が続いていた。
工具箱は持っていない。
代わりに紙束と鉛筆を抱えている。
職人たちは地図の前へ立った。
そして一本の線を引く。
現在地。
未調査区域。
その間を繋ぐ線だった。
さらに途中へ丸を描いていく。
ひとつ。
ふたつ。
みっつ。
よっつ。
でっさんはその様子を見ていた。
職人の一人が最初の丸へ文字を書いた。
見学。
次の丸。
体験。
その次。
練習。
さらに。
試験運用。
小規模実施。
未調査区域へ向かう線の途中に、小さな区切りが増えていった。
ばつは不思議そうに見ている。
距離は変わっていない。
目的地も同じだった。
しかし地図の見え方だけが変わっていた。
職人たちは別の図面も広げた。
創作地区。
旅地区。
海外地区。
挑戦地区。
どれも同じ構造だった。
遠くに目的地がある。
その手前に小さな丸が並んでいる。
創作地区の図面にはこう書かれていた。
落書き。
一行。
三行。
誰かに見せる。
でっさんはその並びを見た。
完成作品ではない。
出版でもない。
始まる前の記録だった。
旅地区の図面には別の文字が並んでいる。
隣駅。
行ったことのない店。
日帰り。
一泊。
目的地までの途中ばかりだった。
ほしいは小さいなと言って笑った。
職人は真顔だった。
小さい方が渡る。
そう答えた。
会議室は少し静かになる。
職人たちはさらに線を書き足していく。
計画は完成していなかった。
途中で増えるかもしれない。
減るかもしれない。
寄り道するかもしれない。
余白だらけだった。
それでも誰も否定しなかった。
でっさんは未調査区域の図面を見た。
空白地帯は相変わらず遠い。
何があるのかも分からない。
だが以前と少し違って見えた。
目的地しか見えていなかった時は遠かった。
今は途中が見えている。
見学。
体験。
練習。
その先に未調査区域がある。
会議室の窓から夕方の光が差し込む。
職人たちは図面を丸め始めた。
橋はまだ完成していない。
作業はこれからだった。
それでも最初の一歩だけは描かれていた。
会議室を出る前、でっさんは図面へもう一度目を向けた。
一番最初の丸が目に入る。
そこには小さく文字が書かれていた。
見学。
未調査区域ではない。
到達でもない。
ただ最初の場所だった。
※この文章は、あくまで私の主観による文章です。
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シリーズ7事業構築ログ
主役キャラ:まる
💰 収益設計
束ね商品型
理由:途中工程を積み重ねる考え方は複数事例へ展開しやすいため。
商品化方法:PDF・note・テンプレート集
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