シリーズ6|次の景色が近づいてくる|第3話|デジャヴ

カンジョー通帳

この記事の要約

  • 休日の午後、駅を歩いていた。
  • 海のポスターを見た瞬間、知らない景色が頭へ流れ込んだ。
  • 未来の自分が海沿いを歩く感覚が一瞬だけ見えた。
  • 帰る予定だったが、知らない路線へ乗る流れになった。
  • いつもの休日の帰り方を途中で変えた。

物語

休日の午後だった。

駅の中を歩いていた。

特に予定はなかった。

身体が少し重かった。

昨日やった腕立てのせいで、胸と腕が微妙に筋肉痛だった。

たった三回なのに、まだ少し痛い。

自分でも少し笑えてきた。

人の流れを避けながら歩く。

カフェ。雑貨屋。旅行会社。

どこも他人の人生みたいに見えた。

その時だった。

壁に貼られたポスターが目に入った。

青い海。

白い建物。

小さな港町。

知らない景色だった。

でも、胸の奥が急に動いた。

足が止まる。

「……ここ、行ったことある気がする」

もちろん行ったことなんてなかった。

でも、妙に懐かしかった。

その瞬間だった。

視界が揺れる。

風。

潮の匂い。

強い日差し。

知らない海だった。

未来の自分が、海沿いの道を歩いていた。

少し広い肩。

自然な姿勢。

深い呼吸。

疲れていない歩き方だった。

隣には、誰かいる気配がした。

その未来の自分は、自然に笑っていた。

その瞬間、全部消える。

駅へ戻る。

雑踏。

アナウンス。

人の流れ。

しばらく動けなかった。

「……なんだ今の」

呼吸だけが少し速かった。

でも、胸の奥だけ妙に熱かった。

その時だった。

急に、外へ行きたい感じが出てきた。

知らない場所へ行きたかった。

自分でも急すぎると思った。

でも、身体の奥が少し動いていた。

さっきまでは、適当に帰るつもりだった。

コンビニへ寄って、動画を見て、気づいたら夜になる。

いつもの休日だった。

でも今は、少しだけ違った。

ポスターをもう一度見る。

海。

知らない街。

知らない景色。

そのまま、改札へ向かって歩き出した。

自分でも驚いた。

どこへ行くのか決めていなかった。

でも、帰りたくなかった。

反対側のホームへ降りる。

知らない路線だった。

知らない駅名が並んでいた。

少し怖かった。

でも、少しワクワクしていた。

電車が来る。

ドアが開く。

一瞬だけ迷う。

その時、また未来の自分の声みたいなものが頭をよぎった。

その感じ、昔の俺も好きだったわ。

思わず少し笑う。

そのまま電車へ乗り込んだ。

ドアが閉まる。

見慣れた駅が、ゆっくり離れていった。

※この文章は、あくまで私の主観による文章です。


🧭 判断ログ

判断:予定を決めず、知らない路線の電車へ乗った
場面:休日の午後の駅
やり方:ポスターを見たあと、反対側ホームへ移動して来た電車へ乗った
変化:いつもの休日の帰り方を途中で変えた


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シリーズ6身体と習慣

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