この記事の要約
- 夜の部屋で、求人サイトや面接動画を見続けていた。
- 情報は見ているのに、身体だけが止まっていた。
- 「このままじゃ駄目だ」という声が頭から離れなかった。
- 昔やっていた仕事へ戻ることにも重さを感じていた。
- 何かを変えたいのに、どこへ向かいたいのか分からなかった。
物語
夜だった。
部屋の電気だけが白かった。
わたしは、床へ座ったままスマホを見ていた。
求人サイト。
転職。
未経験歓迎。
正社員。
経験者優遇。
画面をスクロールする。
止まる。
またスクロールする。
でも、何も入ってこなかった。
頭では分かっていた。
動かなきゃいけない。
このままじゃ駄目だ。
ちゃんと働かなきゃ。
時間も進んでいく。
周りも進んでいる。
分かっていた。
だから、毎日見ていた。
面接動画も見た。
転職ノウハウも見た。
志望動機の書き方も調べた。
「未経験でも採用される考え方」
「面接で落ちる人の特徴」
「空白期間の説明方法」
何回も見た。
でも。
見れば見るほど、身体が重くなった。
気づくと、呼吸も浅くなっていた。
動画の声が遠い。
説明は頭へ入ってくる。
でも、感情だけがついてこなかった。
途中で動画を止める。
部屋が静かになる。
冷蔵庫の音だけが聞こえていた。
その瞬間だった。
ばつが、後ろに立っていた。
暗かった。
いつもの顔だった。
「ほらな」
小さい声だった。
「また止まってる」
わたしは何も言えなかった。
止まっている自覚はあった。
でも、怠けている感じとも少し違った。
むしろ、ずっと考えていた。
何を選べばいいのか。
どう戻ればいいのか。
どうしたら、ちゃんとして見えるのか。
頭の奥では、かんががずっと動いていた。
整理しようとしていた。
正解を探そうとしていた。
どの選択なら失敗しないか。
どの道なら戻れるか。
どの働き方なら安心なのか。
ずっと考え続けていた。
でも、身体だけが止まっていた。
スマホを見る。
また求人を開く。
経験者歓迎。
実務経験優遇。
経験を活かせます。
その言葉を見た瞬間、胸の奥が少し冷える。
昔やっていた仕事の景色が浮かぶ。
朝。
通勤。
疲れた顔。
帰宅。
寝るだけの夜。
何かが重かった。
でも同時に、そこへ戻らなきゃいけない気もしていた。
だから苦しかった。
誰も見ていない部屋だった。
怒る人もいない。
責める人もいない。
でも。
「このままじゃ駄目だ」
だけは、頭から離れなかった。
ばつが、静かに座り込む。
「ちゃんとしろよ」
責めるみたいに聞こえた。
でも、本当は違った。
あれは多分、わたし自身の声だった。
スマホの光だけが、部屋を照らしていた。
気づくと、また同じ求人を開いていた。
何かを変えたいはずなのに。
何へ向かいたいのかは、まだ分からなかった。
※この文章は、あくまで私の主観による文章です。
🧭 判断ログ
判断:求人サイトや面接動画を毎日見続けていた
場面:夜の部屋で一人でスマホを見ていた時間
やり方:求人検索、転職動画、志望動機の書き方を何度も調べた
変化:考え続けていたが、身体だけが止まっている感覚に気づいた
記録と設計を見る
シリーズ1内面
主役キャラ:ばつ
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理由:就職活動中の停滞感、検索疲れ、身体が止まる感覚は複数記事に展開できるテーマだから。
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