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シリーズ7(事業構築ログ)

カンジョー箱、開店中

「場所を借りた」でっさんが、スマホを机に置いた。画面には、新しいサイト。 名前は「カンジョー箱」。「ネットの中に、物語や絵を置く場所を作ったんだ」まるが、メガネを直して画面を見る。「ここに、作品を並べていくんだね」「そう。誰でも見られるよう...
シリーズ4(ファンタジー)

「もっと良くしてから」の俺に会いに行く

「先に言っとくけど、壊さないでね」まるが、大きな扉の鍵を回した。山の斜面に埋もれた古い建物。 入口には「カンジョー博物館」とある。「何があるんだ?」「君の昔の気持ち」「勝手に集めたのか?」「そう。だから、入場料は取らない」でっさんが中へ入る...
シリーズ4(ファンタジー)

カンジョー箱がある世界、ない世界

ある男がいた。仕事をして、電車に乗って、家に帰る。腹が立つ日もあった。嬉しい日もあった。どうしようもなく迷う日もあった。「俺、このままでいいのかな」そんなことを考えながら眠り、また次の日が始まった。ある夜。男の目の前に、二つの扉が現れた。片...
シリーズ4(ファンタジー)

心の奥で、待っていた気持ち

朝、でっさんが起きると、ベッドの下に階段があった。昨日までは、なかったはずだ。下から、自分の声が聞こえた。「もう、どうでもいい」最近、よく口にしていた言葉だった。隣で、まるがメガネを直した。「見に行く?」「何がいるんだ?」「君が、置いてきた...
シリーズ4(ファンタジー)

空を飛ぶ感情列車

駅のホームは、雲の上にあった。でっさんの前に、 長い列車が滑り込んでくる。車輪の下には、線路がない。今日の気分に合わせて、 空に道ができる列車だった。名前は「エモーション・エクスプレス号」。スピーカーから、まるの声が響いた。「乗り遅れた感情...
シリーズ4(ファンタジー)

カンジョー薬局

世界のどこかに、気持ちを小瓶にしまう薬局がある。うれしくて眠れない夜も。理由もなく寂しい朝も。その店では、調合の材料になる。店の名前は「カンジョー薬局」。看板には、手描きの文字。「いらっしゃい。今日の気分、調合するよ」でっさんが扉を開けると...
シリーズ1(内面)

カンジョー箱 — 俺の人生を始める

「働いて、帰って、寝る。また明日も同じか」でっさんは、通帳を開いたままつぶやいた。生活は続いている。でも、自分で仕事を作る夢は、ずっと後回しだった。ほしいが、向かいに座った。「本当は、どんな毎日にしたかった?」「自分の商品を作りたい。売って...
シリーズ1(内面)

でっさんと、使い道のなかった気持ち

夜になると、でっさんの机には、使い道の分からない気持ちが残っていた。仕事で言い返せなかった悔しさ。誰かを見て、少しうらやましくなった気持ち。新しいことを始めたいのに、身体が動かない焦り。いらなが袋を開いた。「捨てる?」「いや、今日は置いとく...
シリーズ1(内面)

でっさんと、遠くの笑い声

仕事から帰ったでっさんは、靴も脱がずに床へ座った。大きな失敗をしたわけではない。ただ、身体の電池がほとんど残っていなかった。机では、かんがが新しい予定を整理していた。「進む方向は、だいぶ見えてきました」まるが紙に丸をつける。ばつは壁にもたれ...
シリーズ6(身体と習慣)

でっさんと、選ばなかった未来

でっさんは、机の上に何枚もの地図を広げていた。新しい道。人の多い道。安定している道。何かを学べる道。どれも、入口だけは明るく描かれていた。「こっちなら、新しい毎日が始まるかもしれない」ほしいが、地図の上を跳ねた。「こっちは? こっちも面白そ...