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シリーズ7(事業構築ログ)

まるが、まだ決まらない

作者は、まるを描いていた。最初は、何も着ていない猫だった。丸くて、素朴で、悪くない。けれど、少し物足りなく見えた。次に、筆のようなしっぽをつけた。カンジョー通帳らしくなった気がした。でも今度は、絵を描く猫に見えすぎた。作業着を着せてみた。自...
お知らせ

今日は、ここで止める

でっさんは最近、ひとりで声を出すことが増えた。朝、重い身体を起こしながら、「眠いね」長い一日を終えて帰ってくると、「疲れたね」何もしたくなくなった夜には、「もう、いいよ」声に出すのは、いつもでっさんだった。返事をするのも、でっさんだった。け...
お知らせ

いらなと、まだ終わっていないでっさん

でっさんは、毎朝まだ暗いうちに家を出た。働いて、電車に揺られ、家へ帰る。生きてはいける。でも、ときどき胸の奥から声がした。「このままで、終わるのか」でっさんは、いらなの前に荷物を広げた。安定した仕事。起業したい気持ち。若くない自分。疲れた身...
お知らせ

急がない。でも、続ける

久しぶりに、でっさんはカンジョー箱を開いた。箱の中には、物語や登場人物、作りたかったものが、たくさん入っていた。どれも一生懸命に考えたものだった。それなのに、今見ると分からなくなった。「作っているときは頑張ってた。でも、これは何なんだろう」...
カンジョー通帳

あとがき

あとがきこの物語で描きたかったのは、「飛ぶこと」ではありません。「飛ぶかどうかを、自分で決められること」です。世の中には、挑戦することが正しいと言われる場面があります。一歩踏み出した人が称賛され、立ち止まる人は勇気が足りないと言われることも...
カンジョー通帳

シリーズ7|飛ぶ前の人|飛行隊長まる|第10話|名前のない祭り

この記事の要約一年後の祭りでは、一つの過ごし方を示す名前はなくなっていた。飛ぶ人、飛ばない人、見るだけの人が、それぞれの時間を過ごしていた。飛行隊も飛ばせることより、安全と見守る役割を担っていた。倒れた看板には、多くの人が残した選択の言葉が...
カンジョー通帳

シリーズ7|飛ぶ前の人|飛行隊長まる|第9話|今日だけ飛びたいでっさん

この記事の要約祭りのあと、静かな飛び台ででっさんは飛ぶことを決めた。現在の飛行隊長は危険性だけを伝え、判断は本人へ委ねた。まるは「飛行隊長」の札を外し、自ら道を空けた。誰も止めず、誰も背中を押さない中で、でっさんは階段を駆け上がった。飛ぶこ...
カンジョー通帳

シリーズ7|飛ぶ前の人|飛行隊長まる|第8話|まるのいない日

この記事の要約祭りが終わり、飛行隊本部では役割が少しずつ分かれていた。まるがいない日でも、人々は自分たちで飛び台を整え始めた。一人が立てた案内板に、別の人が言葉を書き加えていった。現在の飛行隊長は、その言葉を消さず、看板の釘だけを打ち直した...
カンジョー通帳

シリーズ7|飛ぶ前の人|飛行隊長まる|第7話|まるの命令書

この記事の要約飛行隊本部から運び出された記録や備品が広場へ並べられた。まるは、自分が出した過去の命令書と向き合うことになった。ばつは命令書を燃やすことを止め、「責任」として残すよう伝えた。現在の飛行隊長は、本人が申し込んでいない名前を飛行名...
カンジョー通帳

シリーズ7|飛ぶ前の人|飛行隊長まる|第6話|裏口のベンチ

この記事の要約飛行隊本部の裏口には、記録を読み終えた人たちが静かに集まっていた。長いベンチは、誰も何も決めなくていい休む場所として使われていた。まるは長いベンチを二つに分け、それぞれが持ち帰れる形へ変えた。人々は椅子や杖、目印や薪など、自分...